腕の動きと肩甲骨の動きの関係とは

腕の動きと肩甲骨の動きの関係とは

こんにちは。

今回は「腕の動きと肩甲骨の動き」をテーマにまとめていきましょう。

肩こりや肩の痛み、腕の上がりにくさなどの症状で来院される方の中には、「肩が悪いと思っていたら、実は肩甲骨の動きにも問題があった」というケースが少なくありません。

私たちは普段何気なく腕を動かしていますが、その動きは肩関節だけで行われているわけではありません。

実際には肩甲骨と肩関節が連携しながら働くことで、スムーズな腕の動きが実現しています。

今回は、腕の動きと肩甲骨の関係について詳しく解説していきます。

 

 

腕を動かすのは肩関節だけではない

腕を前に上げたり、横に広げたりするとき、多くの方は肩関節だけが動いていると考えがちです。

しかし実際には、肩関節と肩甲骨が協力しながら動いています。

肩甲骨は背中の上部にある三角形の骨で、肋骨の上を滑るように動く特徴があります。

この肩甲骨が適切に動くことで、腕は大きな可動域を確保することができます。

もし肩甲骨が動かなくなると、肩関節だけで無理に腕を動かそうとするため、筋肉や関節への負担が増加し、痛みや不調の原因となります。

 

腕を前に上げる「屈曲」と肩甲骨

腕を身体の前から持ち上げる動きを「屈曲」といいます。

例えば、

  • 手を挙げる
  • 棚の上の物を取る
  • 洗濯物を干す

といった動作です。

腕を高く上げる際には、肩関節が動くだけでなく、肩甲骨が上方へ回旋する動きが必要になります。

肩甲骨がスムーズに上方回旋することで、腕は耳の横までしっかり上がります。

反対に肩甲骨の動きが悪いと、途中で腕が上がらなくなったり、肩の前側に詰まるような痛みを感じたりすることがあります。

 

腕を横に広げる「外転」と肩甲骨

腕を身体の横から持ち上げる動きを「外転」といいます。

この動作でも肩甲骨は重要な役割を担っています。

腕を真横から挙げるとき、肩関節だけで動く範囲には限界があります。そのため肩甲骨が上方回旋しながら角度を補い、最終的に腕を高い位置まで導いています。

このときに見られる肩関節と肩甲骨の協調した動きを「肩甲上腕リズム」と呼びます。

一般的には肩関節が2度動くと肩甲骨が1度動くとされており、このバランスが崩れると肩への負担が増加します。

スポーツ選手だけでなく、デスクワーク中心の方にも重要な機能です。

 

 

腕を後ろへ引く「伸展」と肩甲骨

腕を後方へ引く動きを「伸展」といいます。

例えば、

  • 胸を張る
  • 腕を後ろへ振る
  • 後ろの物を取る

といった動作です。

伸展時には肩甲骨が内側へ寄る「内転」の動きが加わります。

猫背や巻き肩の姿勢が続くと肩甲骨が外側へ開いた状態になりやすく、伸展動作が制限されます。

その結果、肩や首の筋肉に負担がかかり、慢性的な肩こりや首こりにつながることがあります。

 

腕をひねる動きと肩甲骨

腕には回旋運動もあります。

外側へひねる動きを「外旋」、内側へひねる動きを「内旋」といいます。

野球の投球動作やテニスのサーブなどでは、この回旋運動が大きく関与しています。

回旋運動そのものは肩関節で行われますが、肩甲骨が安定していることで初めて効率的な動きが可能になります。

肩甲骨が不安定な状態では、肩関節周囲の筋肉が過剰に働き、炎症や筋肉疲労を引き起こしやすくなります。

スポーツ障害の予防には、肩関節だけでなく肩甲骨の安定性を高めることが非常に重要です。

 

肩甲骨の動きが悪くなる原因

肩甲骨の動きが悪くなる原因として、以下のようなものがあります。

  • 長時間のデスクワーク
  • スマートフォンの使用
  • 猫背姿勢
  • 運動不足
  • 肩周囲の筋力低下
  • 肩甲骨周囲の筋肉の硬さ

特に現代人は前かがみ姿勢になる時間が長く、肩甲骨が外側へ開いたまま固まりやすい傾向があります。

その結果、肩甲骨本来の動きが失われ、肩こりや肩の痛みを引き起こしやすくなります。

 

肩甲骨を動かすメリット

肩甲骨の動きを改善することで、さまざまなメリットが期待できます。

まず、肩関節への負担が軽減されます。

さらに、

  • 肩こりの改善
  • 首こりの軽減
  • 姿勢改善
  • 腕の可動域向上
  • スポーツパフォーマンス向上
  • 肩の痛みの予防

といった効果も期待できます。

近年では「肩甲骨はがし」という言葉も知られるようになりましたが、単に柔らかくするだけでなく、正しく動かせる状態を作ることが大切です。

 

整骨院でできるアプローチ

当院では肩の不調に対して、肩関節だけを見るのではなく、肩甲骨の動きや姿勢の状態まで確認しながら施術を行っています。

肩甲骨周囲の筋肉の緊張を緩和し、関節の動きを改善することで、腕が動きやすい状態を目指します。

また、再発予防のためにストレッチや運動指導も行い、ご自宅でもケアできるようサポートしています。

 

まとめ

腕の動きは肩関節だけで作られているわけではありません。肩甲骨が適切に動き、肩関節と協調することで、私たちは腕を自由に動かすことができます。

腕が上がりにくい、肩が痛い、肩こりがなかなか改善しないという場合は、肩甲骨の動きが関係している可能性があります。

肩の健康を保つためには、肩関節だけでなく肩甲骨にも目を向けることが大切です。

肩や腕の不調でお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。

 
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