股関節痛の原理と筋膜ライン

股関節痛の原理と筋膜ライン

こんにちは。

 

今回は股関節についてまとめていきましょう。

 

 

股関節は人体最大の関節で体重の最大10倍の衝撃にさらされ、痛みやすい関節です。

人体で最も大きい関節である股関節は大腿骨頭と骨盤とを繋ぐ役割を担っています。人間の脚は前後左右に自由に動かすことができますが、これは股関節が球関節という自由度の高い関節だからです。構造としては、大腿骨の先端がボールの様な形になっていて、これが骨盤にあるお椀のように凹んだ寛骨臼という部分にすっぽりとはまり込んでいる構造になっています。

また、大腿骨頭と寛骨臼の表面は2~4mmほどの厚さの関節軟骨に覆われていて、これがクッションとなって骨同士が直接ぶつかるのを防いでいます。

このように衝撃につよい構造をしていますが、股関節には上半身の重みによる負荷が常にかかっているため、大きなダメージが加わります。

例えば、片足で立った状態では、体重の3~4倍の負荷がかかり、急なつまずきなどでは約10倍の負荷がかかると考えられています。

 

 

さらに、日本人はもともと股関節の構造が弱く、股関節を支える筋力も弱い女性は、変形性股関節症の発症率が男性の約5倍と言われています。このことから、女性はとくに股関節痛について理解する必要があります。

 

 

股関節痛は先天的な骨の異常のほか、股関節の筋肉とそれを覆う筋膜ラインの固縮が重大な原因

股関節痛を招く大きな原因の一つに、寛骨臼形成不全があります。寛骨臼形成不全の人は、股関節の骨盤側にある寛骨臼が先天的に浅く、大腿骨頭を十分に覆っていない状態なので、覆われていない部分をカバーするために骨盤を前に倒すようになります。この状態が長く続くと、股関節周囲の筋肉や、それに繋がる筋膜ラインが短縮してしまいます。筋膜ラインとは、身体中に張り巡らされたファシアという結合組織のネットワークのことです。

筋膜とは、鶏のささみ肉の表面にある透明な膜のことで、筋肉を覆っている膜なので筋膜と呼ばれています。皮膚の下にはこうした筋膜のような膜がたくさんあって網目状に複雑に絡み合っています。内臓など筋肉以外の器官も膜に覆われています。こうした膜を総称してファシアと呼んでいます。つまり、筋膜はたくさんあるファシアの中の一つなのです。

ファシアの基質は適度な水分を含んだゼリー状の組織で柔らかく伸び縮みします。 股関節痛の人の場合、股関節を支える筋肉を覆っている筋膜だけでなく、これに繋がる筋膜ラインも縮こまって固縮しています。これを無理に動かそうとすることで痛みが生じます。

 

つまり、筋膜ラインの収縮と関連する筋肉をほぐせば、股関節痛を解消できるのです。

 

 

股関節痛のある人は股関節の痛みを避けるために骨盤を前傾させて大腿骨頭の関節面の被りがより大きくなるようにします。その結果、反り腰やお尻が出っ張った姿勢、または、猫背の姿勢になってしまいます。

それらを防ぐためにも骨盤の位置矯正が有効です。

 

 

当院では、骨盤矯正をメインに鍼施術や機械をつかったメニューを用意しております。

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