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こんにちは。
今回は腸内細菌についてまとめていきましょう。
ご存知の通り、大腸は食べ物や飲み物の主に水分を吸収する臓器です。 実はこの大腸は100兆個ともいわれる腸内細菌の棲み処であり、腸内細菌のバランスによって宿主であるその人の体質が、ある程度決まることが知られつつあります。
下記のような実験があります。
同じ遺伝子を持つマウスを使った実験で、高いところから飛び降りるとき、元気よく飛び降りるマウスと尻込みするマウスがいました。ところが、前者の糞を後者に移植すると、活発に飛び降りるようになります。このことから、体質どころか性格すら腸内細菌が決めているかもしれないということが言われています。
食物は消化吸収されて宿主の血肉となりますが、未消化の食物繊維や糖、菌類などは大腸まで辿り着きます。そこで腸内細菌によって分解され、その代謝物が宿主に影響すると考えられます。
腸内細菌と運動能力の関係
ボストンマラソンの成績優秀者の腸にはベイロネラ菌という細菌が増えていたことが分かりました。さらにベイロネラ菌を投与したマウスは投与していないマウスより持久力が上がったという結果が得られました。
ベイロネラ菌は運動によって作られる老廃物である乳酸をエサにしてプロピオン酸という物質を作ります。 プロピオン酸は腸のエネルギーになるといわれている短鎖脂肪酸の一種なので、腸が元気になる=疲れにくくなるという理屈です。体力の限界を菌が助けてくれるという考え方もできます。
人の身体は食べたものでできています。そして腸内細菌も食べたものの影響を強く受けます。それを証明してくれるのがトップアスリートです。
専属の栄養士がついているアスリートの腸内細菌を調べると、菌の割合がバランスよく、様々な種類が存在していることがわかりました。特定の菌の割合が多すぎると他の菌が活躍できません。重要なのは菌の多様性で、少しずついろんな菌が共存していることが重要だと言われています。
この腸内細菌の状態を維持するには、多くの種類の食材をバランスよく食べることが必要です。
腸内細菌のエサとなるのは主に食物繊維です。 人の酵素では消化できない食物繊維は大腸まで辿り着きやすいのです。ところが、日本人の食物繊維摂取量は時代が進むにつれて下がり続けています。
今の食物繊維摂取の目標量は成人男性で21g以上です。実際は十数gしか摂れていません。戦後すぐくらいまでは1日23gくらい摂取できていたようです。昔の日本人は玄米など未精製の主食で食物繊維を摂取してきたためです。
野菜では必要な食物繊維量を摂取することは難しいでしょう。1日3回口にする主食でこそ食物繊維は賄えます。
糖質制限などで主食の炭水化物を摂取しない方は、腸内細菌がエサ不足で飢餓状態かもしれません。 バランス良く多様な腸内細菌を増やしていきましょう。
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