筋肉がつる理由

筋肉がつる理由

こんにちは。

 

今回は筋肉がつる理由についてまとめていきましょう。

 

筋肉が「つる」=有痛性筋痙攣は、

筋線維や神経の異常興奮によって筋肉が持続的に収縮し、自分の意思では緩められない状態
を指します。



より専門的に説明すると以下のようなメカニズムです。

 

1. 神経生理学的メカニズム

  • 筋紡錘の過剰興奮

    → 筋紡錘は筋肉の伸びを感知して収縮を促すセンサーですが、疲労や脱水で興奮性が高まると過剰な収縮を誘発します。

  • ゴルジ腱器官の抑制低下

    → 本来は過度な収縮を抑える役割を持ちますが、ミネラル不足や疲労により抑制が弱まり、収縮が止まらなくなります。

  • 末梢神経の自発放電

    → 神経終末が異常発火して、筋線維が一斉に収縮します。

 

2. 生化学的要因

  • ATP不足

    → 筋収縮後に弛緩するためにはATPが必要ですが、激しい運動や低血糖でATPが不足すると筋肉が緩みにくくなります。

  • 電解質バランスの崩れ

    • ナトリウム(Na⁺):神経伝導の発火に必要

    • カリウム(K⁺):静止膜電位の維持に必要

    • カルシウム(Ca²⁺):収縮のトリガー

    • マグネシウム(Mg²⁺):カルシウムの制御・筋弛緩に必要

      → これらが不足・不均衡になると神経や筋が過敏になります。

      • 激しい運動や大量の発汗、偏った食事で不足しやすいです。

汗や排尿で体内の水分が減ると、筋肉の働きに必要な水分バランスが崩れ、けいれんしやすくなります。

 

 

3. 血行と酸素供給

  • 末梢血流の低下により、乳酸や代謝老廃物が蓄積 → 神経・筋を刺激し痙攣を誘発。

  • 寒さや長時間の同じ姿勢で血流が悪くなると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、つりやすくなります。

  • 冷房の効いた部屋や冬の就寝中に起こりやすいです。

  • 長時間の立位・座位や寒冷環境で特に起こりやすい。

    • 長時間の立ち仕事や運動で筋肉が疲れると、収縮と弛緩のバランスが崩れてつります。
    • 特にふくらはぎや足の裏など、負担がかかる部位で多いです。 

 

4. 臨床的リスク因子

  • 高齢者(筋量・血流量の低下、代謝能力低下)

  • 妊婦(ミネラル需要増大、循環動態変化)

  • 糖尿病や末梢神経障害

  • 甲状腺機能異常

  • 脊椎疾患(神経圧迫)

 

5. 専門的な予防・介入

  • ストレッチ療法:特に寝る前の腓腹筋・ハムストリングのストレッチ

  • 電解質補給:運動後・就寝前にマグネシウム・カルシウム・カリウム摂取(魚、海藻、バナナ、ナッツなど)

  • 十分な水分補給(電解質入りドリンク)

  • 循環改善:温熱療法、軽い有酸素運動

  • 神経過敏抑制:必要に応じてキニーネやMg補充(医療管理下)

  • 運動や入浴で血流を良くする

  • 寒さ対策(就寝時はレッグウォーマーなど)

 

筋肉がつる理由は、実は特定されていません。様々な要因が重なって筋肉の収縮が止まらなくなります。

毎晩就寝中にふくらはぎがつってしまう、というようなお悩みを持っている患者様もいらっしゃいます。上記している原因を理解して、予防するようにしていきましょう。

 

 

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