産後に大切になってくる筋肉とは…

こんにちは。

 

産後の方のお悩みでよく筋肉が弱まった感じがある。というご相談を受けます。

産後は通常と比べて身体の中の状態が変わってしまっています。

そういった状態を放置していると身体の痛みや悩みを引き起こしやすくなります。

 

本日は、特に産後大切になってくる「骨盤底筋群」と「腹筋」という二つの筋肉と、産後ケアはした方が良いというススメについてです。

 

〇なぜ骨盤底筋群と腹筋が大切なの？

産後は、骨盤底筋群と腹筋の回復を意識することが重要になってきます。

 

・骨盤底筋群

出産する際、赤ちゃんの産道の為に膣が大きく広がりやすくなります。

膣は骨盤底筋群を貫いて位置しているため、赤ちゃんが通れるほどの大きさに膣が広がるということは、骨盤底筋群も損傷するということになります。

骨盤底筋群が傷つくと、緩みが生じます。

自然分娩はもちろんですが、帝王切開での出産の方も骨盤底筋群は緩む傾向にあります。

骨盤底筋群は、骨盤の下側にあり骨盤内臓器が落ちないようにハンモック状に内臓を支えています。

ただでさえ妊娠時以外にも負担がかかりやすい部分になりますが、妊娠して臨月になると普段よりお腹の重さが増えます。

その重さを支えているので、帝王切開だとしても負担が大きくかかります。

骨盤底筋群が緩んでいると…

①お尻の形が台形

②腰の反りが大きい

③太ももの外張がきつい

出産後上記の様な特徴がみられる方は、経産婦体型と言われます。

台形のお尻の形は特に骨盤底筋群の弱さを顕著に表すものなので、骨盤底筋群が大切になってきます。

 

・腹筋

妊娠して臨月を迎えると、ウエストサイズは妊娠前より４０㎝ほど大きくなります。

通常、ウエストが大きくなる原因は、筋肉の上に脂肪がついて大きくなってしまいます。

しかし、妊娠時に大きくなる場合は皮下脂肪が急増するだけではなく筋肉の下に赤ちゃんを収めることでウエストが大きくなります。

ウエストが大きくなる際、腹筋の幅が広がったり長くなるわけではなく、お腹の中心部分を通る「白線」が左右に引き伸ばされウエストの大きさに対応しています。

腹筋自体が緩んでしまうと出産後の回復が大幅に遅れてしまうため、白線が引き伸ばされるようになっています。

しかし、白線の引き伸ばしが起こると腹直筋と呼ばれる腹筋が上手く使えなくなってしまいます。

腹直筋は骨盤と胸郭を繋ぐ部分で恥骨と胸郭を引き上げる働きがあります。

腹直筋が緩んでしまうと恥骨が下がってしまい、恥骨部分にある骨盤底筋群もうまく使えなくなってしまいます。

さらに、胸郭が下がるのでバストの位置が下がってきたり、内臓の下垂がみられます。

 

〇緩みは腰痛や背中の痛みを発生させる！

座位でも立位でも姿勢をキープするには背筋はもちろんのこと、お腹の筋肉も重要になってきます。

しかし、お腹の筋肉に緩みが出ていると上半身を支えることが難しくなります。

お腹の筋肉が緩むと骨盤が前に傾きやすくなり、腰の生理的な前彎がより強調され腰痛や背部痛を引き起こしやすくします。

 

〇産後ケア

産後半年は特に身体が元に戻ろうとする力が強く働きます。

そういった時期に当院でもおこなっている「骨盤矯正」がお勧めです。

骨盤矯正では、広がってしまった骨盤を優しく閉じるような施術をしながら、身体の不調が起きている部分をしっかりほぐすというものになっています。

お腹の筋肉に対してもアプローチが可能な「EMS」も導入しておりますので、産後の体型や引き締まりが欲しい方に、もってこいのメニューをさせて頂いております。

さらに、ご自宅でのホームケアなどもお伝えさせて頂いてます。

 

〇まとめ

産後すぐは、身体的にも精神的にもお疲れがグッと溜まっている方が多いかと思います。

そういったご自身では難しいような状態の方は一度ご相談下さい。

まずは、当院で身体のお疲れを取りながら、骨盤ケアをしていきませんか。