産後の三大負担とは!

産後の三大負担とは!

こんにちは。

 

出産した後にお子さんの育児が慣れて落ち着いて来たころに、お母さんもご自身のお身体のことが気になってくる方が多くいらっしゃいます。

妊娠~出産によってかかる身体への負担は大きく分けて三つあります。

①体重

②腹筋

③骨盤

それぞれ詳しく見てなぜ元のお身体の状態に戻りづらいのかを見ていきましょう。

 

①体重

出産前の体重に赤ちゃんを出産してもすぐに戻らないのはなぜ?

妊娠によってお身体に起こる身体の大きな変化の一つとして、お腹が大きくなることがあげられます。

産まれてくる赤ちゃんは大体が3kg程度が平均値となっています。

しかし、お母さんの体重自体は8~15kg程度増加します。

それは羊水や胎盤の重さ、出産に備えて体内の血液量や体脂肪が増加するので、赤ちゃん以外にも体重の増加する原因がいくつかあるためです。

出産時に身体から無くなるのは、赤ちゃん、羊水、胎盤などだけであり、体脂肪などの重さは出産で無くなるものではありません。

こういった少しずつ出産に向けてあったお身体の準備が、なかなか妊娠前の体重に戻らない原因となっています。

産褥期というものは一般的に6週間程度だとされていますが、これは妊娠中に大きくなった子宮が元の状態に戻ることを意味しています。

実際にお身体の様々な部分が妊娠前に戻ろうとしていくのは1年程ゆっくりと時間をかけて回復していくとされています。

 

②腹筋

出産後はお腹のたるみを気にされる方が増えます。

妊娠中に大きくなったお腹の腹筋はどうなっているのでしょうか。

腹筋にはいくつかの筋というものがあり、特に腹直筋は左右に分かれて存在しています。

左右の腹直筋をつないでいる白線という部分が、妊娠によって引き伸ばされて弱くなってしまっています。

子宮内で赤ちゃんが大きくなるのに合わせて、腹直筋の筋膜や白線が引き伸ばされていきます。

この状態を「腹直筋離開」と言い、産婦さんの3分の2の方が経験していると言われています。

お腹がたるんだ様に見えてしまっているのは、腹筋の一部が伸びてしまっているからということです。

では、帝王切開の方はお腹が妊娠によって膨らむことは同じであるので、腹直筋は引き伸ばされます。

さらに、子宮や腹直筋筋膜をメスで切って赤ちゃんを取り出しており、筋膜を縫合していますが一度は筋膜自体を切ってしまっているので組織的に弱くなっていると言えます。

 

③骨盤

出産を終えてから骨盤を整える何かをしないと骨盤は開いたままになってしまうのか?というご質問をいただくことがありますが、厳密にはそうではありません。

お腹の中にいる赤ちゃんが骨盤を押し広げながら成長するので、「骨盤が開く」という言いかたになりますが、骨そのものの形自体が変形して歪むわけではありません。

基本的には出産後数か月かけて元の位置に戻るように身体は働きます。

骨盤が押し広げられることによって周辺の組織(仙腸関節や恥骨結合)に負担が大きくかかる為、骨盤付近に痛みを感じることがあります。

特に経膣分娩では恥骨結合が開くことで赤ちゃんが通って出れるようになるので、恥骨結合付近に痛みを感じやすくなります。

しかし帝王切開である場合も妊娠中からそういった組織には負担がかかっているので、骨盤周辺に痛みを感じることがあります。

 

〇まとめ

「体重」「腹筋」「骨盤」大きく分けて三つの部分が原因によって、産後のお体は妊娠前の状態に戻りにくいことがあります。

必ずしも皆さんに現れる症状ではありませんが、個人差によってお身体に生じるお悩みも大小様々です。

なるべく出産前から骨盤ベルトなどを使用してケアしておくことも良いですし、当院の様なマタニティ整体をおこなっている場所でお身体のケアをしておくことも大変オススメです。

産後は様々なお身体の不調が出やすくなる時期になるので、ご自身の体調も労わってあげて下さい。

何か産後の不調でお悩みのことがございましたらお問い合わせ下さい。

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