美容鍼と内出血　～パート1～

こんにちは。

 

美容鍼はインフルエンサーの方や芸能人の方も受けていただけるようになり、少しずつ知名度が上がっている美容法です。

美容施術の１つの選択肢として美容鍼が選ばれますが、美容施術は何かしらの副作用がつきものとなっています。

 

美容鍼の特徴的な副作用があります。

それは「内出血」です。

 

美容鍼を受けて、

顔のむくみが取れてシュッと小顔になった！

目がパッチリ大きく開くようになった！

ほうれい線などのシワが少し軽減した！

そういった効果があったとしても美容鍼によって顔の目立つ部分に内出血で青いアザができてしまうと、少し残念に感じてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。

アザは時間経過で無くなるものですが、なぜ内出血になるのか、内出血の原因、内出血になりやすい人、内出血が出来た時の対処法などを数回に分けてご紹介します。

 

〇内出血はなぜ美容鍼で起きるのか

美容鍼はお顔に鍼を刺す行為になっています。

人間の身体に対して鍼は「異物」という認識をされますが、鍼という異物を体内に入れることで美容鍼の効果を発揮していることもあります。

内出血は鍼が血管を破ることによって引き起こされます。

身体の中にある血管は全て繋げると地球を２周半するほどの長さになり、身体の中では折りたたまれるように複雑に全身に巡らせられています。

血管のほとんどが毛細血管という赤血球１個分ほどの太さしかない細さの血管になり、血管の状態がよければ鍼によって血管が傷ついても大量の血液が外に漏れだすことはほぼありません。

しかし、血管の状態が悪いとそうはいきません。

血流が滞り巡りが悪く、血管壁が弱くなることで老廃物を含んだ血（お血）が溜まっていきます。

お血が溜まっていくと内出血の原因になります。

通常であれば鍼を抜いた後出血が起きた際は、出血が全て体外に出て血が止まるのが普通ですが、出血した血が皮下組織に残り体外に排出されなかった際に内出血となります。

当院で使用する美容鍼は髪の毛の細さ程の鍼ですが、それでも顔面部は特に毛細血管が密集している部分になるので、血管を鍼が傷つけないということはほぼ無理だと言えます。

ですので、美容鍼を受ける際は内出血が出来る物として受けていただく方が良いと言えます。

美容鍼の中でも様々な鍼の太さや長さがございますが、確実に内出血を避ける方法は無いということです。

しかし、毎回内出血が起こるというわけではありません。

ですので初めて美容鍼を受けるという方は、大切なご予定が無い時に一度挑戦して自身が内出血を起こしやすいタイプなのかをチェックしておくことも良いです。

 

〇内出血はどんな経過をたどる？

美容鍼で起こる内出血は青いアザでできることがほとんどです。

美容鍼を受けた直後と数時間後で内出血の範囲が大きくなることがありますが、破れた血管壁がふさがるまでは出血が皮下組織で起きているために起こりえます。

その後はだんだんと青いアザが薄くなっていきますが、その過程で青から赤や黄み帯びた色に変化していき段々と消えていきます。

出血量によってアザの範囲も変わってきますが、気になる程度の大きさになることもあります。

鍼は太くすれば効果もよりでやすくなりまるが、その分血管を傷つけ内出血を起こすリスクも上がるということを理解しておきましょう。

内出血には２種類あり「動脈性」か「静脈性」で分かれています。

▷動脈の内出血

動脈を傷つけて内出血が起きる場合は、鍼を抜いたあとすぐに出血があり腫れてきます。

鍼を抜く作業の時に気づくことができるので対処もしやすいです。

▷静脈の内出血

静脈を傷つけて内出血が起きる場合は、鍼を抜いてから少し時間経過した後に出血があります。

痛みなどもほぼ感ませんが、施術中には出血の対応は出来てもその分内出血が起きる反応も遅くなるので帰宅してからアザに気づくことがあります。

 

〇今回のまとめ

美容目的で美容鍼を受けたのに施術後に内出血が出来てしまった！なんてことは少なくありません。

しかし、美容鍼を受けるにあたっては内出血がつきものだと考えて施術を受けていただく方が良いと言えます。

さらに内出血が起きるということはその部分の体内環境が悪いということも分かるので、鍼によって傷をつけることで修復することも見込むことができます。

 

当院でも美容鍼をおこなっております。

鍼が怖いなという印象を持っている方にも受けやすいものも準備していますので、少しでもご興味があればお問い合わせください。