美容鍼と内出血 ~パート2~

美容鍼と内出血 ~パート2~

こんにちは。

 

前回は内出血ができる仕組みや原因についてお話しました。

 

今回は、

内出血が出来てしまった時は自宅でできること

内出血ができやすい人の特徴

についてです。

 

〇東洋医学的に内出血は効果アリ?ナシ?

内出血ができてしまうと見た目に影響を与えるために、ちゃんと消えるかな?と不安になる方ももちろんいらっしゃるかと思います。

ある程度はお化粧で隠すことはできますが、できないに越したことはありませんよね。

元々鍼施術は「東洋医学」というものがベースとなっています。

東洋医学の観点からみると、内出血は一種のデトックス作用として考えられています。

内出血は血管が破れてできる反応ですが、身体の中の老廃物を含んだ血(お血)を外に出しているということなので、老廃物や滞った気を流すことによってその部分の巡りをよくし不調改善を図ると考えられています。

人間は元々自分自身で治す力「自然治癒力」をもっています。

鍼によって内出血が起きた部分では、代謝が活性化されます。

代謝が促進されるとその部分の肌が古いものから新しいものへとターンオーバーされていきます。

ですので、内出血が起きると見栄えはよくありませんが、内出血が治っていく過程での身体への反応は悪い部分も一緒に改善されていくと考えられています。

 

〇内出血が起きたら…

▷治るまでどのくらい?

内出血が目立たない様になるまでは、個人差がありその時の体調や体質や生活習慣によって異なってきます。

内出血が小さく薄い場合で早い方であれば3~4日程度で、長い方でも基本的には2~3週間で目立たなくなります。

体調が優れていなかったりすると稀に数週間経過したがマシにならないということもあります。

数週間経過しても内出血の濃さや範囲などに変化がみられない場合は医療機関を受診することをオススメしております。

▷内出血になった時の自宅での対処法

持病や内服薬の作用によって内出血が起きやすく、治りにくくなる方もいらっしゃるかと思いますが、ほとんどの健康な方であれば自然と治っていきます。

しかし、お顔に内出血ができると気になる方も勿論いるかと思いますので、そういった場合はファンデーションやコンシーラーなどでカバーしていただいております。

内出血を早く治したい場合は、氷などで患部を冷やしましょう。

その時に内出血が起きている部分を揉みすぎると青アザの範囲が広がってしまうので、注意してください。

冷やして色が薄くなり始めたら今度は逆にホットタオルなどで温めてあげましょう。

冷やす→温めるをおこなうと血流やリンパの巡りが良くなるために内出血の治るスピードも上がる傾向があります。

内出血を治すにはその部分に消費するエネルギーが要るので、胃腸などに負担のかかりにくい食事を心掛けることも治す手立ての一つです。

▷内出血が起きやすい人

①血管が脆くなる疾患をお持ちの方や喫煙者

糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙者は血管に負担がかかるので血管壁が脆くなると言われています。

血管が脆くなると内出血が起こりやすくなるうえ、消えるまでの時間も長くなります。

血液をサラサラにするお薬などを服用している方も、出血が起きると血が固まりにくくなるので内出血が起きやすく消えにくい傾向があります。

 

②遺伝や体質

元々少しぶつけただけなどでアザができやすい!という方もいらっしゃるかと思いますが、そういった方も内出血を起こしやすくなります。

色白の方だと内出血が起こると目立ちやすいこともあります。

 

③内臓が疲れている方

過度なダイエットや疲労やストレスが溜まっている方は、胃腸の機能に負担がかかりやすく血管が弱くなり内出血を起こす原因になります。

タンパク質が慢性的に不足している場合も内出血は起こりやすくなります。

タンパク質は血管を作る成分として利用されているので、不足しがちになると血管が脆くなりやすくなります。

 

④加齢

年齢を重ねるごとに血管はどうしても少しずつ硬く脆くなる傾向にあります。

止血の働きを担っている細胞の働きも鈍くなり、出血が起きた際の止血機能も弱くなるので内出血が起こりやすくなります。

 

〇まとめ

前回でもお話した通り、美容鍼では内出血ができるリスクが必ずつきものです。

内出血ができることは悪いイメージがありますが、そうではなく患者様の身体の状態を知れるもでもあります。

出血があるということは部分の血管が脆く硬くなっていることを指しているので、その部分の筋肉が緊張していたり身体の不調が何かしらあることをさしています。

 

当院でも美容鍼施術をおこなっておりますが、内出血のリスクは皆様にお伝えさせていただいております。

なるべく内出血は避けたいという方も勿論いらっしゃいますのでそういった方には、細めの鍼で対応させて頂くことや、あまり目立たない部分へのアプローチで効果を引き出していくことで満足していただいています。

身近な美容施術で美容鍼を選んでいただけることが増えています。

少しでもご興味がある方は、一度ご相談下さい。

お待ちしております。

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