妊娠中から産後にかけて気になる「尿もれ」

こんにちは。

 

産後の方が来院された際、お悩みとしてご相談をいただくのが

尿もれです。

 

妊娠中から産後にかけて産後のお母さん方は尿もれが気になる方が増えます。

 

咳やくしゃみをしたタイミングに少しもれてしまうそんなことはありませんか。

自分だけかもしれないと少しドキッとしますが、妊娠中や産後の方ではあるあるのことです。

尿もれなどの原因を理解し、対処することができればセルフケアでも改善がみられるので是非試してみてください。

 

〇なぜ産後は尿もれになりやすい？

妊娠中は赤ちゃんがお腹の中で大きくなることで内臓器を圧迫し尿もれが気になることがあります。

まだ子宮の大きさが元に戻っていない産後直後も尿もれが気になりやすい状態です。

年齢に関係なく誰にでも起こりうるものとなり、基本的には産後３～４か月程度経過すると子宮の大きさや膀胱の位置が元の位置に近いところまで戻ると言われています。

しばらくするとほとんどが治まる尿もれです。

 

〇産後の尿もれの大きい原因

分娩時に骨盤底筋群に負担がかかることが主な原因と言われています。

「骨盤底筋群」とは

骨盤部分の底に位置する筋肉の集まりです。

膀胱や直腸、子宮などの内臓器を支持している部分で筋肉や繊維組織からなっています。

骨盤底筋群の中には、尿道をグッと締めてくれる筋肉も存在しています。

分娩時に負担が大きくかかりすぎると尿道の締まりが緩くなり尿もれが気になりやすくなります。

 

ほか、分娩時に骨盤内臓器や筋肉に関係する神経組織に傷がついてしまうと、膀胱や尿道の感覚障害が起こり尿もれ以外にも尿意が感じ取れない、尿が出ないなどの問題が起こることもあります。

 

ほとんどは骨盤底筋群が回復してくるに伴って症状緩和を見込むことが出来ます。

 

〇尿もれしないように、、、

１人目の出産の際に尿もれが気になった経験がある方は、２人目以降より気を付ける必要があります。

産後の尿もれを防ぐには、可能な限り骨盤底筋群や筋肉に負担をかけない出産に臨むことが良いでしょう。

分娩時間が長くなればなるほど負担は大きくなり、妊娠中の大幅な体重増加、妊娠高血圧症など分娩時に負担が大きくかかるような原因はできるだけ避けたいものです。

助産師さんなどがいきむタイミングなどを声掛けしてくれる場合はそれに従っていきみましょう。

タイミングよくいきむことも骨盤底筋群への負担を減らす１つの手段となります。

 

〇産後の尿もれ防止セルフケア

時間が経つと尿もれは自然と軽快してくるものにはなりますが、できれば早く治したいものです。

１番は骨盤底筋群を回復させ、尿道の締まりを良くすることがよいでしょう。

 

▷とにかく骨盤底筋群を回復させる

産後直後は骨盤底筋の回復期間です。

横になって休める環境であれば、できるだけ横になって休みましょう。

重い荷物などを持つ作業は産後６～８週間ほど経ってからに、産後直後に無理をすると後々に響いてきます。

 

産後すぐにガードルや骨盤ベルトを着用する方もいらっしゃいますが、あまり良くない場合もあります。

グッと骨盤を締め付けますが、まだ膀胱や子宮の位置がもどっていない状態の場合があり、ガードルによっって締め付けると内臓を下のままで固定してしまうことに繋がります。

固定してしまうような状態だと、筋肉や靭帯組織に負担がかかりますので産後間もない頃はガードルを付けずににまず休むということが１番の回復への近道となります。

 

▷骨盤底筋群をトレーニング

尿もれは骨盤底筋が弱くなったり、傷つくことで生じやすくなります。

そうであれば、骨盤底筋を鍛えることが尿もれ改善の近道だということです。

会陰や身体の痛みが治まった頃合いでトレーニングを開始しましょう。

下記のような方は、特に骨盤底筋に負担がかかった可能性がありますので、当てはまる方は是非尿もれが起こっていても起こっていなくてもチャレンジしてみて下さい。

・妊娠中から産後にかけて頻繁に尿もれが気になった

・分娩時間中、子宮口が開いてから産まれるまで５時間以上かかった

・３５００g以上の大きさでお子さんを出産した

・産後１週間以上経っても子宮が元の位置に戻っていない気がする

 

椅子に座った状態でも立った状態でもできるトレーニングがあります。

皆さんはトイレを我慢する時にグッと力を入れた経験がありませんか。

腹筋でもなく、会陰部に力をグッと入れた状態で２０秒ぐらいキープしましょう。

その後４０秒ぐらい、だらんと力を抜くと骨盤底筋をトレーニングすることができます。

この運動を１日２回で５分から１０分ずつ繰り返してあげましょう。

 

それでも尿もれがしばらく続いて気になる方には、

当院が専門としている「産後の骨盤矯正」がオススメです。

 

▷産後の骨盤矯正

当院では産後の骨盤矯正を専門としております。

身体の状態を見ながら、骨盤の開きや歪みを整えていく方法となります。

どこか調子が悪いところがあれば、その部分にもしっかりとアプローチするような施術になっておりますので、骨盤も整えながら身体も楽になるようさせていただいております。

最近流行りの「バキッ」という骨の音がでるようなものでなく、ゆっくりじんわりと圧をかけて整えていく方法ですので、誰にでも安心して受けていただけます。

骨盤矯正によって骨盤を締めることや、骨盤周辺の筋肉にストレッチがかかるため筋肉の負担を減らすこともできます。

 

〇まとめ

尿もれは産後しばらくすると何もない限り自然と治まってきます。

しかし、なかなか治まらない尿もれや出産を重ねるごとに酷くなっているような尿もれに関してはなるべく対策を取った方が良いと言えるでしょう。

それでもしばらくすると治まってくると思いますが、尿道を締める力がもともと弱いと年齢を重ねた時に尿もれがさらに起きやすくなります。

将来的な尿もれを防ぐためにも骨盤矯正や骨盤底筋群トレーニングがオススメです。

ご興味がわきましたら是非一度お問い合わせ下さい。