動筋と拮抗筋の関係

動筋と拮抗筋の関係

こんにちは。

今回は筋肉の相対関係をまとめていきましょう。

 

 

動筋・・・動作時に働く筋肉のこと。主に働く筋肉を主動筋、主動筋を助ける筋肉を補助動筋と言う。

拮抗筋・・・動筋と逆の働きをする筋肉のこと。動筋が収縮すると、拮抗筋は急速に弛緩して滑らかな動きを生み出す。

 

 

ある間接が動く時、一方の筋肉は短縮し、相対関係のある筋肉は伸張されます。

そして、ある筋肉が短縮によって運動制限がある場合、その拮抗筋の長さは延長していることになります。

 

例えば、上腕二頭筋が動筋の場合は上腕三頭筋が拮抗筋となります。上腕三頭筋が動筋の場合は上腕二頭筋が拮抗筋になります。この2つの筋肉を例にした場合、臨床上問題になるのは肘が伸びなくなるケースです。つまり、上腕二頭筋に短縮が生じ、上腕三頭筋が延長してしまっているケースです。この場合、上腕二頭筋に対してストレッチを含む様々な方法で筋肉を伸張させます。その結果、その日の治療で肘が少し伸びるようになったとします。

しかし、そのままの状態ではまたすぐに治療前の状態に戻ってしまうことが多いでしょう。理由は簡単で、自宅での生活では物を持ったり、歯を磨いたり、顔を洗ったりと上腕二頭筋を使うことが多いからです。その日の治療効果を維持させるには、拮抗筋の上腕三頭筋に注視する必要があります。つまり、上腕二頭筋のストレッチなどの続き、他動的な治療で肘が伸びるようになったら自分自身の拮抗筋である上腕三頭筋の力で伸ばすことが出来なければなりません。

 

 

 

優位に働きやすい・短縮しやすい筋肉と延長・弱化しやすい筋肉の組み合わせ

 

他にも動筋・拮抗筋の関係として

①優位または短縮しやすい筋肉と②延長または弱化しやすい筋肉の組み合わせには下記のような組み合わせがあります。

バランスを改善するためには、硬い筋肉や短縮した筋肉をストレッチするだけでは、延長されていた拮抗筋は自動的に正しい長さに戻ることはできません。延長した筋肉に対しては、短い長さでも安定した関節の固定性を発揮できるようなエクササイズを行うことが不可欠となります。

つまり、ストレッチの後には新たに獲得した可動範囲にて、拮抗筋に対して自動で随意的な収縮をできるようにすることが必要で、延長してしまった筋肉に本来の長さで筋力を発揮させることを再学習させる、あるいは筋力を増強させることが大切なのです。

 

①優位または短縮しやすい筋肉⇔⇔⇔②延長または弱化しやすい筋肉

頚部伸筋群⇔⇔⇔頸部前方の屈筋群

僧帽筋上部・肩甲挙筋⇔⇔⇔広背筋

大胸筋鎖骨部繊維⇔⇔⇔僧帽筋中・下部繊維

小胸筋⇔⇔⇔菱形筋

脊柱起立筋・梨状筋⇔⇔⇔腹筋群

腸腰筋・大腿筋膜張筋⇔⇔⇔大殿筋

ハムストリングス⇔⇔⇔大腿四頭筋

股関節内転筋群⇔⇔⇔中殿筋

下腿三頭筋⇔⇔⇔下腿の背屈筋群

 

 

身体には相対関係のある筋肉があります。

理論が理解できれば簡単な相対関係なので、エクササイズやストレッチなどの役に立てて下さい。

 

 

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