東洋医学って? ~心編~

東洋医学って? ~心編~

こんにちは。

 

前回は「肝」についてでしたが、今回は「心」についてです。

 

〇心って?

西洋医学では心臓のことを指しますが、東洋医学では心臓という意味以外にも「意識」「精神活動」といった意味を含んで心としています。

心は肝によって補助されて働いていますが、心は脾を補助する働きを持っています。

肝によって調整されている自律神経によって心臓の鼓動が影響を受けたり、精神状態によって食欲が変動するという状態です。

 

〇心の働き

心は五行というものに分類すると「火」に属すので、熱く燃え上がる状態を好みます。

逆に冷えてしまうような血が不足する場合などは心に不調が生じやすくなります。

 

心の働きは大きく2つあります。

①循環作用

全身に血液を循環させて、脈を作る働きを持っています。

ここで血が不足すると心の働きは弱くなり、動悸や不整脈、胸痛、息が詰まるような苦しさなどが生じやすくなります。

全身の循環にも影響するので、不足になると身体に熱や酸素などが送ることが難しくなるので、手足の冷えや息切れにも繋がります。

 

②神志を司る

神志(しんし)とは精神や意識を意味することで、精神、意識、思考を司るという働きを持っています。

心の不調が起こると、気分のムラが出てくる、不眠、不安感、夢を多く見るなどの症状が出やすくなります。

酷い場合は、運動機能の不調、意識の混濁、知覚異常などが引き起こされます。

 

〇心と体の特定の部位との関わり

▷舌

「心は舌に開竅す」と言われています。

開竅(かいきょう)というのは、詰まった穴の通りを良くするという意味があります。

心の状態は舌に出るということです。

心が興奮し熱を帯び始めると舌は赤くなり、逆に弱っていると舌の色が薄くなります。

 

▷脈

心は全身の巡り、脈を作る作用を持っています。

心が興奮すると脈が速くなり、虚弱になると脈が乱れたり弱くなり、不安や不眠のような症状が出ます。

 

▷面

面というのは「顔面」という意味があります。

心が興奮し熱を持つと顔は赤くなり、心が虚弱になると顔が青白くなります。

 

〇心の不調と対策

①心の循環作用の不調

・動悸

・息切れ

・不整脈

・手足のシビレ

▷対策

循環作用の不調というのは、血流量の低下などによって全身の循環が悪くなるという理由で不調が出やすくなります。

ですので、補血や養血作用のある漢方や食材で身体をサポートしてあげると良いです。

 

②神志を司る作用の不調

・やる気の低下

・気分の落ち着かなさ

・不安感

・記憶力の低下

・不眠

・判断力や注意力の低下

・意識混濁

・知覚異常

▷対策

精神的なものに多く関わる神志が不調になった場合は、心を補う漢方や食材がオススメです。

 

③心が興奮して高ぶっている時

・気分が高揚する

・動悸

・顔が赤い

・交感神経が高まっての不眠

▷対策

心が高ぶる時は熱を持っていることが多く、心を冷やすことが大切になります。

心に直接アプローチして冷やす方法と、腎を補って腎水というもので心の火を冷やすタイプがあります。

心の熱を下げるようなことをしても心が興奮している時は、肝の熱が心に波及していることがあるので、肝の熱を抑えることもあります。

 

〇まとめ

心は心臓の働きの循環機能だけではありません。

精神や意識などの部分も東洋医学では司る部分だと言われています。

不眠症や不安感などの症状は心の状態によって不調として現れることが多く、強く不調がでてしまうと回復しづらいなどもあり得ます。

ココロの問題やストレスによる心の不調は、原因である根本を解決しないと身体に不調が残り続けやすいですが、心の熱や虚弱さを取るには鍼施術がオススメです。

 

心の不調に当てはまる方は是非一度ご相談下さい。

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