10代の腰痛は腰椎分離症かも?!

10代の腰痛は腰椎分離症かも?!

こんにちは。

 

今回は椎骨の分離症についてまとめていきましょう。

 

椎骨は背骨のことで、頸部7個 胸部12個 腰部5個 骨盤部約5個に分かれて存在します。

その内、分離症が起こりやすいのは腰椎という腰部の骨です。

腰椎は、肋骨が付着する胸椎の下から腰椎1番、2番~5番まであります。分離症は特に腰椎5番目に好発します。

 

症状

症状として、腰痛の場合と、お尻や太ももの痛みを出す場合があります。痛みは腰を反らせた時に強くなります。腰痛以外に下肢痛、痺れが出る場合もあります。

完全に骨が折れて、痛いままに長時間放置していると、分離したまま骨の癒合作用が終わってしまい偽関節と呼ばれる、骨と骨がくっつかない状態になってしまいます。このとき、腰痛や下肢痛が生じますが、分離部には水がたまるようになります。さらに、偽関節となった分離部は周囲に骨の棘が発生して、神経と接触することで下肢痛を引き起こすことがあります。長時間の座り姿勢や立位時に症状を自覚するようになり、歩行時にも症状が出現します。歳を重ねてから腰痛を持病で持っている方は、この分離症による偽関節が確認されることが少なくありません。

 

 

原因

腰椎分離症の多くは若年層で身体が柔らかい中学生頃にジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方突起部分に亀裂が入って起こります。瞬発的に1回の衝撃で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返し腰椎をそらしたり回そうとすることで起こります。一般の人では5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。

分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に分離すべり症に発展していく場合があります。

腰椎の後ろ側は椎弓といってリング上の構造をしています。リングの斜め後方は細かく弱い部分で、背中をそらす動作やジャンプからの着地動作などで力がかかります。このような動作が繰り返されることで骨にひびが入り疲労骨折となります。

 

治療

分離症は、発生初期は単なる疲労骨折ですが時間とともに病態が変化していき、治療方法も大きく変わっていきます。

早い段階で適切な治療を行うことが出来れば完全に治る可能性が高く、一方、分離が進み偽関節が出来上がると完全な治療はだんだん困難になります。

初期の分離症に対しては、骨癒合を目指した根治治療を行います。保存療法の場合、コルセットを使い、スポーツを中止します。柔軟性をあげるために太ももの裏やお尻まわりのストレッチを行います。

一方、偽関節が出来上がってしまった分離症の治療は保存療法で行った場合、痛みを軽減する目的の治療となり、根治は望めません。根治するには、手術治療を受けて治すことが見込まれます。

 

 

まとめ

分離症は腰の疲労骨折となり、早期ではコルセット、柔軟体操などの保存療法で治癒することが可能です。

病態が進行して偽関節となった分離症は保存的に治すことは難しく、手術を選択する必要も出てきます。

さらに進行するとすべり症という症状になり、症状や治療期間なども大きくなってしまいます。

きちんと病態や症状を理解して対応することが重要になります。

 

 

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