リンパの働きと流れ

リンパの働きと流れ

こんにちは。

今回は病原菌から身体を守り、身体の恒常性に欠かせないリンパの働きについてまとめていきましょう。

 

 

リンパ系は全身に張り巡らされたリンパ管とリンパ節で構成される運搬経路のことです。リンパ節はリンパ管の要所で関所のように存在しています。

リンパ管の中を流れるリンパ液の主な成分はリンパしょうとリンパ球です。最も多いリンパしょうは毛細血管の血しょうが染み出たもので、血液が運ぶことのできない老廃物や脂肪を運ぶ役割を担っています。

リンパ球は白血球の仲間で細菌やウイルスなどを攻撃して排除する役割があります。 風邪をひいたときなどにリンパが腫れるのは侵入してきた外敵にリンパ球が強く働き、リンパ節が炎症を起こしているためです。

 

 

心臓から出た血液の90%が静脈として心臓へ還り、10%はリンパ循環に加わると言われています。

リンパ系は全身に張り巡らされていて、関所であるリンパ節は全身に約800個程度ありますが、とくに首周辺に約300個集まっていて、わきの下、ももの付け根などにも集中しています。

リンパ管は毛細血管から出発して、リンパ節合管で合流しながら太くなり、最後は静脈へ合流します。リンパ系は循環せず流れも遅いので、管の中には静脈と同じような逆流防止の弁が一方向に付いています。

リンパの流れ

  1. 毛細血管内の血しょう(液体成分)が毛細リンパ管に染み出し、リンパ液になる。
  2. リンパ節でリンパ液内の老廃物や細菌、ウイルスなどが取り除かれる。
  3. リンパ液はリンパ節を繰り返し通り、綺麗になる。
  4. 最後は胸管、右リンパ本幹となり、心臓に繋がる大静脈に流れ込む。

 

 

リンパ系の役割

1.戻れなくなった水分を血管へ送り返します。

血管から出て血管に戻れなくなった水分(組織液)をリンパ管に集め、静脈まで運びます。この働きにより、血液はその量を大きく増減させることなく循環することができます。

2.免疫反応の中核を担います。

免疫細胞の1つであるリンパ球は胸腺と呼ばれる器官で、外敵を判別し身体を守る働きをします。

3.吸収した脂肪分を運びます。

小腸で吸収された脂肪分は腸のリンパ管に取り込まれ、胸管を通って静脈まで運ばれます。

4.タンパク質、有害な生物(ウイルスなど)や、老廃物をろ過します。

リンパ節内の免疫細胞がタンパク質や細菌、ウイルス、細胞の代謝により生じた老廃物などを攻撃して倒し、最終的にリンパ液は綺麗な状態で静脈へと戻っていきます。リンパ系は身体にとって下水道や浄水場のような存在です。

 

このようなリンパ系はほとんどの臓器に見られますが、骨、骨髄、軟骨、中枢神経系、胸腺、胎盤、歯には存在しないと考えられています。

また、むくみの原因の一つにリンパ系の滞りがあります。過剰なリンパ液がリンパ管の外で回収されずに貯留してしまい、結果として膨れた状態のことを浮腫といいます。

 

 

上記でまとめたように、リンパ系は身体の老廃物循環や細菌などの外敵から身体を守っています。

リンパの流れが悪いと、むくみや抵抗力の低下に繋がるので循環の良い状態を作っていきましょう。

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