長年放置された冷え性について

長年放置された冷え性について

大寒も過ぎて寒さの山場は越えましたが、

皆さまお身体の冷えは大丈夫でしょうか?

 

冷え性だけど長年放置している…

 

そもそも冷え性であることに気が付いていない

 

という患者様が多くいらっしゃいますので、

今日は冷え性についてのお話をしたいと思います。

 

 

冷え性とは?

 

冷え性とは、

身体の部位によって体温に違いがあること

をいいます。

 

体温を測る時は、

体温計を脇に挟むか、

おでこの前にセンサーを持っていきますよね?

 

その測った体温が、

全身で均一なのが正常なのです。

 

おでこや脇の体温よりも、

手先足先などの一部が冷たい

という場合は冷え性ということになりますね。

 

 

冷え性にも種類がある

 

一言で冷え性と言っても、

どの部分が冷えているかによって

対処法は変わってきます。

 

冷え性は、大まかに分類すると

4つのパターンに分かれます。

 

・下半身型

 

・四肢末端型

 

・全身型

 

・内蔵型

 

どの部分が冷えているのかは

名前で想像がつくと思いますが、

具体的な対処法をみていきましょう。

 

 

下半身型

 

冷え性の中で最も多いタイプです。

 

上半身に熱がこもり、

のぼせが出やすい状態です。

 

<原因>

 

・腰部で神経が圧迫されて

循環が悪くなっている。

 

・お尻の筋肉が硬くなることで、

自律神経が緊張している。

 

などが考えられます。

 

<対処法>

 

・体を温める食べ物は避けましょう。

(逆にのぼせの悪化につながることも)

 

・足を温め過ぎないようにしましょう。

 

・お尻のストレッチをして

血流を促しましょう。

 

・原因となっている筋肉に対して

鍼灸治療を行うこともできます。

 

 

四肢末端型

 

エネルギー不足の体を守ろうとして

自律神経が緊張モードになることで、

手先足先まで血液が巡っていない状態です。

 

<原因>

 

・摂取カロリーが不足している

(食事制限によるダイエットなど)

 

・運動不足

 

などが考えられます。

 

<対処法>

 

・末端のストレッチで血流を促しましょう。

 

・鍼灸治療で自律神経のバランスを

整えることもできます。

 

 

全身型

 

手足足先だけでなく、

内臓も冷えている状態です。

 

全身が低体温であるため、

冷え性の自覚がない方が多いのも特徴です。

 

<原因>

 

・自分で体温を調節する機能が弱い

 

・筋力が弱い

 

・代謝もエネルギーも不足している

 

などが考えられます。

 

甲状腺の機能が低下している場合があるのですが、

自己判断はできませんので

病院を受診しましょう。

 

<対処法>

 

・適度な運動をして筋力を付けましょう。

 

・胃腸の負担になる食事を

しないように気を付けましょう。

 

・鍼灸治療で内臓のはたらきを

サポートすることもできます。

 

 

内臓型

 

自律神経がリラックスモードであることが多く、

食欲旺盛で、BMIが高めの方に多いタイプです。

 

<原因>

 

・アトピー・アレルギー体質であるなど、

生まれつきの体質である

 

・腹部の手術をしたことがある

 

などが考えられます。

 

<対処法>

 

・自律神経のバランスが均一にとれるように、

適度な運動を行いましょう。

 

・過食しないように注意しましょう。

 

・外気からの冷えに晒されないように

防寒をしましょう。

 

・体を冷やす食事は避けましょう。

 

 

さて、みなさんはどのパターンに

当てはまっていたでしょうか?

 

ご自身の体質に合わせた対処法を

実践してみてくださいね!

 

 

また、冷え性の改善には

セルフケアと合わせて、

全身のバランスがとれてこそ改善に近づきます。

 

筋肉の緊張を緩める、

骨盤矯正で骨格を整える、

といった治療も必要です。

 

特に鍼灸治療はご自身では行えないので、

是非当院までご相談くださいませ。

 

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