筋膜のつながり(解剖編)

筋膜のつながり(解剖編)

こんにちは。

今回は筋膜のつながりについてまとめていきましょう。

 

筋膜とは筋肉を包んでいる薄い膜のことで身体全体に張り巡らされています。筋繊維や器官、神経などとも連結していて三次元的に全身を覆っており、第二の骨格とも呼ばれています。 鶏肉を食べている時に筋肉を覆う黄色っぽい薄い膜のようなものが見られますが、その薄い膜が筋膜です。

 

これらは上半身や下半身などで隔てることなく、全身繋がっていてボディスーツのように全身を覆っています。このスーツに捻じれやヨレ、筋肉と筋膜との滑走がスムーズにいかない、などの不具合が出てくると身体の負担となって、思いもよらない部位に痛みやダルさ、身体のスムーズな動きなどに支障が出てきます。

 

筋膜のつながりにはいくつかの種類があり、身体の前側や後ろ側に存在しています。それぞれの繋がりをまとめていきましょう。

 

  • 前の繋がり

・頭皮筋膜-乳様突起-胸鎖乳突筋-腹直筋-恥骨 下前腸骨棘-大腿直筋(大腿四頭筋)-膝蓋骨-前脛骨筋-長趾伸筋-短趾伸筋

前の繋がりは上下2本のつながりが身体の前面を通ります。上半身は耳の後ろから恥骨まで、下半身では骨盤から足の甲を繋げています。すべてが収縮すると身体を折り曲げて前屈の動作をします。ブリッジのような反る動作では、このつながりが伸びる必要があり、それと同時に身体が反りすぎないようにブレーキをかける役割もあります。

 

  • 後ろの繋がり

・帽状腱膜-後頭下筋-脊柱起立筋-仙骨-ハムストリングス-腓腹筋-アキレス腱-足底筋膜

後ろのつながりは身体の背面を通っています。主には身体が前に倒れないように、丸まりすぎないように機能しています。このつながりが全て収縮すると全身を反る動作をし、前屈などの身体を折りたたむ動作ではこのつながりが全て伸びる必要性があります。前のつながりと共に前後の動きに関わります。

 

  • 横の繋がり

・胸鎖乳突筋、頭板状筋-肋間筋(内、外)-腹斜筋(内、外)-外転筋-腸脛靭帯-腓骨筋

横のつながりは身体の側面にあり、左右2本のつながりが身体を支えています。このつながりの片方が全体的に収縮すると身体を横に折り曲げる動作をします。その際、もう一方の横のつながりは伸びる必要があります。このつながりはらせんのつながりと筋肉を共有しており、ひねる動作のコントロールにも重要です。

 

  • らせんの繋がり(2種類)

・脊柱起立筋-大腿二頭筋-長腓骨筋

・頭板状筋-菱形筋-前鋸筋-外腹斜筋-内腹斜筋-大腿筋膜張筋-腸脛靭帯-前脛骨筋

らせんのつながりは2本のつながりが身体に巻き付き、全身を安定させます。他のつながりと筋肉を共有し、主に身体をひねる動作に関与する筋肉が多いです。一部が固まると姿勢がねじれやすくなります。下半身では骨盤から足裏までのバランスを調整し、膝の向きや足のアーチにも影響します。ゴルフや野球などの回旋動作が必要な競技で運動のつながりと共に働きます。

 

筋膜のつながりが不調の原因になる場合が考えられます。身体構造の理解を深めてセルフケアで整えられるようになりましょう。

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