小腸について

小腸について

こんにちは。

 

 

今回は替えの利かない臓器である、小腸についてまとめていきましょう。

 

食道や胃は、がんなどの手術で摘出することがありますが、小腸は取り除いてしまうと普通の生活がおくれなくなり、生きていけないため、小腸だけは摘出ではなく移植の選択をとるそうです。

 

ヒトが食べ物を飲み込むと、

食道を通り、胃→十二指腸→小腸→大腸→直腸→肛門を通り、便として排出されます。

 

その過程で小腸の第一の役割は栄養の消化と吸収です。たとえ、胃がなくても胃の代わりに消化の仕事を引き受けて栄養素を確保する。地味だけど重要な、他に替えの利かない臓器です。

 

 

小腸は様々な栄養素を体内に吸収する臓器。常に危険に晒されています。

小腸の上皮細胞は栄養を吸収しやすくするためにとても薄くできています。そのため、食べ物と一緒に入ってくる最近などに攻め込まれやすい危険性があるといえます。それ故、免疫という防御機構が張り巡らされています。

全身の免疫細胞の約50%は小腸に存在しています。とりわけ、メインの働きを行うのがパイエル板という免疫器官です。パイエル板の表面にある「M細胞」という細胞が外部からの異物をパイエル板に取り込み、異物をやっつける抗体を作るための情報を他の免疫細胞に伝えます。

 

小腸は病気になりにくい

 

大腸と小腸のがん罹患率の割合は

大腸がん10万人当たり:約120人  小腸がん10万人当たり:約2人

と、かなり稀な病気になります。がん以外の病気も他の臓器にくらべて圧倒的に少ないようです。

詳しい理由は分かっていないですが、上記の免疫細胞が集中していることもひとつの理由だと考えられています。さらに、栄養を吸収する小腸の、絨毛という部分の細胞の入れ替わりがとても早いため、病気になりにくいと考えられています。

表面積を増やして効率的に栄養を吸収するため、小腸の上皮細胞は凹凸形状です。凹から凸に向かって細胞が押し上げられていき、数日で入れ替わるため、病気になる暇もなく細胞が入れ替わっています。

 

 

 

大腸だけでなく小腸にも腸内細菌がいます。

とくに小腸の後半部分にあたる、回腸の部分に腸内細菌が多く存在しています。

栄養素のほとんどは十二指腸と空腸(小腸の前半部分)で吸収されますが、食物繊維や糖、でんぷんが回腸にたどり着くこともあります。流れ込んできた栄養素を巡ってヒトの身体と腸内細菌が争奪戦を日々、行っています。

 

 

 

ひと昔前までは、口からも肛門からも遠いのでアプローチが難しいとされていた小腸。

今は小腸カプセル内視鏡という飲み込むだけで小腸内部の画像がみられる検査ツールがあり、今では臓器検査の中で最も患者の負担が軽いと言われています。

カプセルを飲み込みと小腸内部を撮影し、情報をレコーダーに送信する。1~2日で便とともに排泄されるという近未来的な検査方法とのこと。

 

 

病気が疑われる場合は保険適用となるそうなので、活用していきましょう。

 

 

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