精油(アロマ)ってどんなもの?

精油(アロマ)ってどんなもの?

こんにちは。

 

皆さんはアロマテラピーという言葉はご存知でしょうか。

アロマテラピーは日本語で「芳香療法」と言い、植物から抽出された「精油」というものを用いて身体を健康に導く方法です。

アロマテラピーは様々な効果を人間に与えてくれますが、大まかに捉えると

①香り成分によって人間の心身に効果をもたらし、副交感神経を優位にさせリラックス効果を生み体調不良などの改善などに。

②植物の成分を身体に吸収させることで心身に直接働きかけてもらい、身体の強壮を図ることもできます。

では、どうやってアロマは人間の身体に良い影響を与えてくれるのでしょうか。

 

〇そもそも「精油」とは

別名「植物のホルモン」とも言われ、植物が生きていくうえで不可欠になっています。

精油の抽出ができるハーブや柑橘類には「油のう」とよばれる袋状の小さな粒があり、そこに精油の成分が入っています。

柑橘類の中でもオレンジやグレープフルーツなどは川の表面を観察すると透明感のある油のうを肉眼でも確認できます。

油のうと呼ばれる部分は「花びら」「果皮」「樹皮」「茎」「葉の裏」など様々な植物の部分にありそこから精油は抽出されます。

精油は実は「油」とついていますがオイルが入っているわけではなく、アルコールの方が成分的には近しい物となります。

ですので揮発性があり、ベタベタするような感触はあまり感じられません。

 

〇精油はどうやって抽出されるの?

▷圧搾法

柑橘類などの果実の皮を押しつぶして精油を抽出する方法です。

 

▷水蒸気蒸留法

最もポピュラーな抽出方法です。

植物の精油成分が含まれている部分を蒸し、蒸した際に出る香りの蒸気を冷却して水分と精油成分とを分離させ精油成分だけを抽出する方法です。

 

▷溶剤抽出法

専用の溶剤に素材を浸し、精油成分を溶かしだした後に溶剤のみを除去して精油を抽出する方法です。

溶剤は除去しますが稀に溶剤が残ってしまっている場合もあります。

 

〇人間の身体に作用する仕組み

アロマテラピーは「精油」の有効成分を芳香によって身体に取り入れる方法です。

▷鼻(嗅覚)から脳に

精油の香りの成分は鼻の奥の嗅上皮という場所に伝えられます。

嗅上皮に伝わった香りの情報は信号に変化し直接大脳辺縁系という場所に届きます。

大脳辺縁系というのは「感情」や「本能」を司っている部分で、「いい香り」という認識があると大脳辺縁系の周辺にある海馬という記憶を司る部分や、視床下部というホルモンを分泌する司令塔の役割を持つ部分や、自律神経などに良い効果をもたらし、身体の内部機能がよく働くようになります。

 

▷鼻(嗅覚)から肺に

鼻から取り入れられ嗅上皮に届かず通り抜けたものは、肺の方へと向かいます。

呼吸によって取り入れられた酸素は肺の機能によって血液中に運ばれます。

酸素とともにアロマの香りの成分も毛細血管から血液中に取り込まれて全身を巡っていきます。

 

▷皮膚から全身に

皮膚は人間の体の表面にあり、体内の老廃物を排出したり、酸素や栄養素を皮膚表面から取り込む働きがあります。

精油を希釈して上手く使用すると、皮膚の表面で皮脂と混ざり角質層を柔らかくして浸透します。

浸透して毛細血管に入り込んでいくと精油の効果が皮膚を通じて全身に行渡るようになっています。

 

〇精油の選び方

絶対条件は100%純粋な精油を選ぶことです。

100%でなく、人工で調合した成分が入っていると本来の精油の効果を感じることができません。

精油の成分を体内に取り込むので質の良い精油を選択することが大切です。

商品を購入する際に、ラベルの表示で「品名」「学名」「抽出部位」「抽出方法」が記載されている物から探すと良いです。

精油の成分には消費期限があるので初めて使用する際などは、容量の少ない物がオススメです。

 

〇まとめ

今回は精油についてお話させていただきました。

次回以降は精油を使用する際の注意点や使用法などについてです。

自宅で簡単にご自身の身体のケアをする一つの方法になってくるので、是非皆さんも精油を活用してみて下さい。

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