腰痛の分類

腰痛の分類

こんにちは。

 

今回は腰痛についてまとめていきたいと思います。

 

腰痛の定義「腰痛」とは病気の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に坐骨神経痛を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。

腰痛の発生機序は様々で、約85%は原因不明と言われています。

画像診断や血液検査などで痛みの原因が特定できるものを「特異性腰痛」 原因がはっきりしないものを「非特異性腰痛」といいます。 腰痛の約85%は原因不明の「非特異性腰痛」になります。 突然腰に激痛がくるぎっくり腰も、原因がはっきりと特定できないので「非特異性腰痛」となります。

 

 

特異性腰痛の原因となる病気は以下の様なものがあります。

 

  • 腰椎椎間板ヘルニア 背骨と背骨の間にある椎間板が潰れて、内部にあるゼラチン状の髄核が後方に押し出されて、神経を圧迫するため、痛みが起こる病気です。高齢者よりも、20歳~40歳代の男性に多くみられます。
  • 腰部脊柱管狭窄症 脊椎は椎骨と呼ばれる骨が連結しています。加齢などに伴って、椎骨にある脊柱管と呼ばれる神経の通り道が狭くなると、中を通っている神経が圧迫されて、腰痛やお尻や脚のシビレなどが起こります。一般的に40歳以上の人に多い症状です。
  • 骨粗しょう症 骨のサイクルの変化によりカルシウムが流出して、骨密度が減り、骨折しやすくなる病気です。腰椎が圧迫骨折を起こすと、腰や背中が痛くなります。中年以降の女性に多いのが特徴です。 原因の一つとして、骨がカルシウムを吸収する際に必要な女性ホルモンの一種である、エストロゲンの分泌量が、閉経とともに減少することが挙げられます。
  • 脊椎分離症・脊椎すべり症 脊椎の関節にある骨が切れて、分離した状態です。 一方、脊椎分離症とは、脊椎の一部が前後にずれている状態です。分離症を伴う分離すべり症と、分離を伴わない変性分離症の2タイプがあります。

 

非特異性腰痛

定義としては、「腰背部の痛みを呈し、腰部に起因するが下肢に神経根や馬尾由来の症状を含まないもの」と定義されています。 簡単にいうと、神経痛、シビレ、感覚異常、麻痺などの症状や、馬尾症状(尿や便に関わる疾患、性機能障害、お尻周りのシビレや火照りなど)の症状のない腰痛のことです。

非特異性腰痛症は、画像診断と症状が一致しないため、原因の特定が難しい腰痛です。そのため、慢性化しやすく、結果的に難治性となりやすい腰痛です。

 

慢性化する原因として、心理的要因が考えられます。痛みの経験(ギックリ腰など)にレントゲンなどの検査画像上の異常所見の過度な強調や、過激な強迫的情報(治らない、生涯付き合っていかなければならない)などが加わることで、症状に対して悪い感情を与えてしまいます。これにより、ネガティブな解釈をすることで痛みに対しての不安や恐怖感が助長され、過剰な回避行動をとってしまうようになります。この過剰な回避行動により、身体の機能異常を生じたり、抑うつ傾向を強めたりして、さらに痛みに対しての不安や恐怖感が高まり、悪循環を生んでしまいます。

1つの情報を鵜呑みにせず、正しい情報を得るように心がけて出来る限り、痛みに対して楽観的な対応(正しい思考や行動)をとるようにし、結果的に回復に向かうようにしましょう。

 

ご予約はこちら

お電話でのご予約・お問い合わせ

06-4304-3103

診療時間 月~土 10:00~14:00、17:00~21:00

休診日 日曜祝日・第2/第4水曜日

※ご新規様の最終受付は午前診13:30、午後診20:30まで

24時間いつでもOK!
空き状況も分かる!

ページトップに戻る

電話をかける
LINEで予約