顎の痛み

顎の痛み

こんにちは。

 

今回は顎の痛みについてまとめていきましょう。

 

顎の疾患は単なる痛みだけでなく、口が開きにくいなどの運動障害を伴うことから、食事が食べられないなど二次的な障害を引き起こします。そのため、顎の痛みが全身へ影響する可能性もあるので、早期治療が必要な疾患の一つです。

顎の痛みは主に顎関節が関与する顎関節症、虫歯や歯髄炎などの口腔疾患とその原因は様々ですが、臨床的に一番多いのは顎関節症だと思われます。顎関節症はその原因からⅠ~Ⅴ型まで分類されます。

  • Ⅰ型は咀嚼筋の障害
  • Ⅱ型は関節包・靭帯の慢性外傷病変
  • Ⅲ型は関節円板の障害
  • Ⅳ型は変形性関節症による病変
  • Ⅴ型はその他

 

とされています。

 

臨床的にはⅢ型が最も多く、全体の60%、続いてⅠ型が20%となっています。

また、発症は20代と50代の女性に多いとされ、症状としては、顎関節痛が80%、関節雑音が60%、開口障害が50%と、痛み以外にも口が開きにくいなどの障害が認められます。顎関節症の原因には精神的ストレスや噛みしめ、歯ぎしりや咬合異常などが考えられています。

 

治療に関してはいずれの場合も保存療法が中心で、抗うつ薬などの薬物療法、マウスピースを利用した療法、マッサージなどの理学療法が一般的ですが、Ⅰ型には鍼灸治療が効果的との報告もあります。また、Ⅴ型には心理的な問題により起こる痛みなどが含まれることから、心理療法などの手段も有効だと考えられます。 いずれにしても原因を正しく理解して適切な治療を行う必要があるといえます。

 

各タイプの特徴と分類をまとめましょう。

  • Ⅰ型・・・咀嚼筋の筋緊張や筋炎の可能性がある。筋肉痛のような症状。圧痛、運動痛など
  • Ⅱ型・・・関節包や靭帯の捻挫。特に運動痛が強い。圧痛がある。
  • Ⅲ型・・・関節円板の転位。圧痛が特に強い。運動痛がある。関節から雑音が聞こえる。
  • Ⅳ型・・・骨変形。運動痛や関節雑音が聞こえる。
  • Ⅴ型・・・その他

 

顎関節症の診察では、口を開け閉めした時の痛みの有無(運動痛)や咬筋などの筋肉、顎関節部に圧痛や痛みがないか(関節雑音)を確認する必要があります。

 

 

 

顎関節症の症状をセルフチェックしましょう。いくつか該当する方は顎関節症の可能性があります。

 

□食べ物を噛んだときや、長い間しゃべったり続けると、顎がだるく疲れる
□ 顎を動かすと痛みがあったり、口を開けたり閉めたりすると、特に痛みを感じる
□ 耳の前やこめかみ、頬に痛みを感じる
□ 大きなあくびや、梨の丸かじりができない
□ 時々、顎がひっかかったようになり、動かなくなることがある
□ 人差し指、中指、くすり指の3本を縦にそろえて、口に入れることができない
□ 口を開閉したとき、耳の前の辺りで音がする
□ 最近、顎や頸部、頭などを打ったことがある
□ 最近、かみ合わせが悪くなったと感じる
□ 肩こりや頭痛がよくする

 

顎関節症の症状は食べ物が食べにくくなるなど、二次的な障害が全身に影響を与える場合があるので早めの改善が必要です。

お悩みの症状やご相談などがありましたらご連絡ください。

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